「スモッグ吸引で肺がんリスク高まる可能性」=中国の専門家が指摘

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首都・北京で数日間にわたる重度の大気汚染が発生したことを受け、中国国内では肺がん発症率の上昇とスモッグとの関連性に対する関心が高まっている。写真はマスク姿の女性。
配信日時:2015年12月7日(月) 15時8分
首都・北京で数日間にわたる重度の大気汚染が発生したことを受け、中国国内では肺がん発症率の上昇とスモッグとの関連性に対する関心が高まっている。

中国最高の技術研究機関・中国工程院の鐘南山氏は2日、健康関連のイベントに出席し、「長期的な観察が必要だが」と前置きした上で、「肺がんの増加とスモッグの関連性をうかがわせる現象がみられる」と指摘。過去10年間、国内の肺がん発症率は他のがんを上回るスピードで伸びているとのデータを紹介し、「喫煙者の居住地で比較した場合、農村の肺がん発症率は都市部より低い。多くの女性はたばこを吸わず、副流煙の影響を強く受けることもないが、肺がんになっている。こうした状況から間接的に、スモッグが肺がん発症の大きな要素であると考えられる」と説明した。

同氏は、さらに、大気汚染に発がん性物質が含まれているとする世界保健機関(WHO)の2013年の発表に言及。「現在、観察を進めている最中でスモッグがどれだけの肺がんを引き起こすかは回答できない」としながらも、「スモッグが深刻な日に慢性閉塞性肺疾患、ぜんそく患者の入院が増え、診察件数も激増することは事実だ」と説明、極度によどんだ大気の中で長期的に生活することの危険性を訴えた。

ある統計によると、中国では年間約60万人が肺がんで死亡しており、患者数はこの30年間で数倍に増加している。(by Yamaguchi)

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